モノマー
エステル型ジアミン化合物「TBBAAB」
ジアミンTBBAABは、PHBAABと同じく芳香族エステル型ジアミンの一種ですが、2位にtert‑ブチル(t-Bu)基が導入されている点が特徴です。これにより、ポリイミドやポリエステルイミドの性能に独自の影響を与えます。
中央にエステル結合を持つ芳香族骨格と、両末端のアミノ基(–NH₂)により、ポリイミド重合に最適な構造を備えています。剛直な芳香族骨格は高ガラス転移温度(Tg)を維持しつつ、t-Bu置換により分子間自由体積が増加し、熱可塑性や加工性が改善されます。
また、t-Bu基は大きな立体障害を与えることで分子間CTC(電荷移動錯体)の形成を抑制。その結果、ポリイミドの着色を抑え、可視光透過率を向上させます。さらに、t-Bu基の疎水性とエステル結合の組み合わせにより、低吸水率を実現。CTC抑制設計により低誘電率(Low-k)を達成しやすく、高周波用途に適しています。
想定用途
透明ポリイミド(CPI)フィルム
高周波用絶縁材料(Low-kレイヤー)
ディスプレイ・タッチパネル基板
半導体層間絶縁膜
フレキシブル電子機器・高耐熱接着材料
構造式
TBBAAB
TBBAAB
((2-t-butyl-4-amino phenyl)-4-aminobenzoate)
分子量:284.36
化学式:C₁₇H20N2O2